「ガマダス」・・・我慢出す、何にても身をなげうってつとめ働くの意。
〜熱を入れて まつりを行う
(筑後地方一帯で使用される方言)
祭りが色づく
祭り囃子が きこえる(2)
「根っこ」という言い方がある。草の根、木の根と同じく人間もこの根っこが大事なことに変わりはない。生きていく中で、人はどこに根っこを持つのだろうか。
生まれてずっと同じ土地で生活し続ける人は少ないだろう。いつか一度は故郷を離れ、知らない土地で違う人生を歩み始める。そして帰ってくる者もいれば、また別の地に根を張る者もいる。
♪雲は湧き 光溢れて・・・夏になると小さな地元の試合から、たくさんの人が新聞を良く見るようになる。甲子園の夏。不思議なことに野球をやっていなくても、それほど好きではなくとも何だか気になる。
まずは出身校の応援から始まる。予選の中で負けると今度は久留米から出ているところを応援する。それが負けると筑後地区から出ているところ。甲子園では福岡県を応援する。それがダメになると今度は九州の学校・・一体どこまでが地元なのか。オリンピックに至っては世界の中のニッポンを応援している。
水の祭典は花火大会と合わせて2日間で100万人も動員する巨大なまつりだ。さらに来年は久留米市も広がって大きくなる、らしい。戦後33年というもっとも永い歴史を持ちながらどの神事にも属していない純然たる市民祭であり、真夏の一番暑いとき、参加する者の心をパワフルに目醒めさせる大きなふるさとのまつりだ。
まつりが持つ色や音の情景が、人の心に根っことしてのふるさとを色濃く映すものなら、ほんの近所の淀などが、まず最初に、そして一番大切にしなければならない文化だ。
しかし、いつか子供達は「出身は久留米です」というときが来るだろう。根っこの町や村の文化の色濃い想い出が、豊かな情感を育て、そしてまた「久留米」のパワフルな情景が、子供達の心に揺るぎ無い大きなふるさとの根っことして育まれていくことを願う。
さあさ、がまだすばい!
2004-2005 くるめの祭りバカ
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